(あしあと その170・豊平区の20・豊平の6)
先に紹介した定鉄豊平駅跡に建つマンションの方向を、国道36号に架かる歩道橋の上から俯瞰すると、マンション前の道路が変則的な形状をしていていることに気がつきます。そこからは、国道36号方向に向かう車線が、国道との交差点の手前で緑地帯に当たり約50メートルだけ分岐していることがよくわかります。
歩道橋から降りてすぐの歩道の脇には、「市電終点豊平駅跡」の説明板が建てられています。
それには、
「札幌の電車は大正7年に開業し、同13年に豊平地区の大門通前まで開通した。翌年は平岸通まで、昭和4年には定鉄豊平駅まで延長された。昭和2年に市営となり多くの市民に親しまれたが、昭和46年12月、豊平線は廃止された。」
と記されています。
車線がこの部分だけ分岐した形状になっているのは、すすきのから国道36号の中央部を走ってきた市電豊平線の軌道が、この車線に引き込まれる形になって市電の豊平駅として発着していたからです。
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