(あしあと その394・白石区の21・本郷通の1)
現在、地下鉄白石駅の近くに建て替えが進められている白石区役所前の歩道脇に、説明板が立てられています。それには、大戦時にこの地域一帯に陸軍兵器補給廠が設置されていたことが示されています。
説明板には、「昭和23年撮影米軍航空写真に見る補給廠(枠の部分)」との説明が添えられた航空写真と、その右側に次のような説明が記されています。
「陸軍兵器補給廠跡
太平洋戦争が激しくなった昭和19年(1944)10月、千島、アリューシャン諸島などの北方戦線に兵器や物資を供給するため、陸軍は現在の白石区役所一帯に兵器補給廠をつくった。函館本線から鉄道が引けて、広い土地が確保でき、月寒の軍司令部から近いという立地条件を満たしていたのだろう。広い農地を借り上げ、周囲に塀を巡らして、事務所、工場、車庫などを建て、大砲、機関銃などの保管と修理をした。分断されて使えなくなった連隊通に替えて、軍はう回路を造った。
終戦後は軍の払い下げ建物を利用した釘工場があったが、今はすでになく、補給廠があったことをしのぶ建物はほとんどない。」
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